tixture55’s diary

主にプログラミング関係の日記です。

windows server 2012のDHCPフェイルオーバー機能

windows server2008以前でDHCPフェイルオーバー構成を構築する場合、フェイルオーバクラスタ構成にするか、複数台のDHCPサーバを用意して同じスコープ範囲をそれぞれ設定し、除外範囲の設定で重複IPアドレスを除外していた。

 

windows server2012でのフェイルオーバー構成


Windows Server 2012 R2でDHCPのフェイルオーバーを構成するには、まずは「サーバーマネージャー」からDHCPサーバーの管理コンソールを起動して、スコープを作成する。次に作成したスコープを右クリックして、「フェイルオーバーの構成」を選択する。すると、ウィザードが起動するので、指示に従って構成を進めていけばよい。

 

フェイルオーバーで何がありがたい?

やっぱりホットスタンバイですね。冗長構成をしたいがためのフェイルオーバー構成です。

例えば、サーバー「DHCP01」がアクティブで、サーバー「DHCP02」がスタンバイとしてDHCPフェイルオーバーを構成できます。

 

そもそものDHCPの仕様

DHCPは「はい、鍵どうぞ」ってなかんじで、IPアドレスをクライアントに振ったら終わりではなく、その鍵には有効期間があります。知らないうちにまた鍵をもらいに行っているのですね。デフォルトのリース期間は8分らしいです。

 また、Windows serverのDHCPサーバには下記の3つの状態があります。

  • 標準・・・フェイルオーバーモードに基づいて動作し、正常に動いている状態
  • パートナーとの接続なし・・・各々のサーバ間で通信が遮断された状態
  • パートナー停止中・・・DHCPサーバのパートナーが停止している前提でスコープ全体を引き継ぐ

なお、負荷分散モードでフェイルオーバーするときは、下図のとおり、DHCP01で障害時に、DHCP02から鍵を受け取るため、DHCP01のリース期間はDHCP02でオーバライドされる。この場合、DHCP02が正規のリース期間として引き継がれる。

図3

 

参考サイト

www.atmarkit.co.jp